輝け☆ベスト仁王大賞2016 中篇

中篇です。

【ニューカマー部門】
仁王像は日々増えています。多い時には年間3作くらい新作が生まれています。そうです流行っているのです。下手すりゃ東映のヒーローよりも。今年も最新型の仁王さんがデビューしました。

◆神奈川県川崎市 光明院 〈12月23・24日〉
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家から最も近いところに出来た仁王さんです。と、言いたいところですが、12月2日の落慶法要の前に私、引っ越しをしまして近くなくなりました。それはさておき、新築の仁王門が完成して以来3年間、ずっと完成を楽しみにしていた仁王さんであります。作られたのは東京藝術大学大学院をご卒業され東京で活動されている仏師・酒田喜則さん。素晴らしい像をありがとうございます。161223_02komyoin_b.jpg

【フェニックス部門】
不死鳥のごとく蘇る仁王さん、この部門は修復からお戻りになった仁王さんを紹介する部門です。2016年はフェニックス・イヤーと言っても良いほど、とても多くの仁王さんが修復され復活されました。中でも待ちに待った二組をご紹介しましょう。

◆富山県砺波市 千光寺 〈8月21・26日〉
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2012年10月に初めて訪れた際には、無残に抜け落ちた吽形像の左腕に絶句したものですが、その直後から三井寺の園城寺佛教尊像修復院(滋賀県大津市)にて修復され、今年の3月21日に落慶法要されました。山門と同じ1798(寛政9)年前後に制作されたとみられ、修復の過程で解体したところ、スギやヒノキが使われており、1体につき約600の部材を組み上げる複雑な構造を持つことが分かったそうです。北陸に行く際にはいつも立ち寄って、まだかまだかと修復が終わるのを待っていました。020senkoji.jpg

◆神奈川県鎌倉市 本覚寺 〈12月23日〉
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年の瀬も迫った12月のある日、SNS経由で「12月16日に山門に戻りました」との情報をいただき、4年振りにお会い出来ました仁王さんです。修復前は眼玉も真っ白に焼き魚の如し、天衣は前に跳ね上がりプラレールのレールの如しだったのですが、どうですか、すっかり綺麗に復活されています。砺波千光寺よりも長い期間修復に出られていましたのでもう帰って来ないのではないかとうっすら思ってたりもしていましたが、良かったです。これで鎌倉の守りが固くなりましたね。023hongakuji.jpg

【ゴールデン部門】
お釈迦さんは現世にいらっしゃった頃、全身が金色に光り輝いていたと言われています。だから如来像や菩薩像は金箔を貼られた姿で表現されるという訳なのです。仁王さんは通常赤い体で表現されることが多いのですが、ごく稀にお釈迦さんよろしく全身が金色のゴールデンな方もいらっしゃいます。

◆岡山県岡山市 最上(さいじょう)稲荷 妙教寺 〈8月21・26日〉
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岡山にいらっしゃいました、ゴールデンな仁王さん。インド様式の仁王門は昭和33年に完成し平成25年から26年にかけて改修工事がおこなわれました。LED照明が仕込まれていますので、門前に設置されたボタンを押せば昼間でもライトアップ♪素晴らしい!160316_02mogamiinari_b.jpg

【ファンシー部門】
カワイイ仁王さん、仁王業界の超癒し系、それがファンシー仁王さんです。彼らなりに一所懸命お寺を警護しています。健気な姿を御覧ください。

◆大分県杵築市 清水寺 〈2月1日〉
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30cm程の小さな仁王さんです。木で彫られており、ちゃんと仁王門にて警護されておいでです。これなら悪い邪鬼もついついほっこりしてしまいますね♪160201_05kiyomizudera_b.jpg

【イケメン部門】
久々に復活のイケメン部門です。仁王さんも見た目が勝負なのですね。ではどうぞ。

◆神奈川県鎌倉市 杉本寺 〈8月10日〉
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ご存知坂東三十三観音の一番札所です。毎年恒例の四万六千日の日にはライトアップされています。江戸を代表するイケメンの仁王さんです。このモノクロ画像はフィルムカメラで撮影しました。32sugimotodera.jpgついでにモノクロ創作写真作品も貼っておきます。今年の写真展で展示したものです。130810_01sugimotodera5_b.jpg

◆鹿児島県曽於市 興昌寺跡 〈9月15日〉
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鹿児島の石造仁王さんにだってイケメンはいます。この像はかつて興昌寺の門前にあった仁王像だそうで、宝暦9(1759)年に建立。明治初年の廃仏毀釈でバラバラに壊されて埋めてあったものを掘り出して復元されています。鹿児島の無惨に破壊された多くの仁王像も完全な状態であればこのような勇姿をみせてくれたのでしょうか。160915_05koushojiato_b.jpg

【デュオ部門】
仁王さんは二人組です。仁王門では通常阿吽それぞれのブースにて離れてお立ちになっていますが、時には仲良く並んでポーズをキメてらっしゃいます。そんな仲良しな仁王さんに賞を捧げようというのがこのデュオ部門です。

◆鹿児島県肝付町 鷲ヶ牟礼小鷹大明神 〈9月18日〉
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2016年はオリンピックイヤーでした。こちらの仲良し仁王さん、表彰台に乗っているかのごとく誇らしげに立っておられます。竹藪の中で。160918_12washigamurekodakadaimyoujin_b.jpg

【バンド部門】
「仁王群生地」なんていう言葉をたまに使うことがあります。ある特定の地域において沢山の仁王門が密集していたりする時に使います。しかし2016年、まさに群生地と言うにふさわしい光景を目の当たりにしましたのでご覧下さい。

◆鹿児島県錦江町 渕之上神社 〈9月16日〉160916_05fuchinokamijinja_b.jpg

左からリンゴ、ジョージ、ジョン、ポールですね。レコードジャケットにしてもよさそうな感じです。一見二組四躰のグループに見えますが、実は左奥にもう一組いらっしゃいます。ローディーさんでしょうか。

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【ソロ部門】
なんらかの事情があって独りぼっちの警備をしている方がおられます。そんなソロ活動の仁王さんを紹介する部門です。

◆鹿児島県町 北ノ口 弥寝氏累代の墓 〈9月16日〉36kitanokuchi.jpg
お墓の傍らにひっそりと…
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はい。頭部のみという究極のソロ活動です。廃仏毀釈で破壊されたのでしょう。もはや仁王さんなのかどうかも怪しいのですが、首だけとなってもこうして何かを守っておられるのですね。

後篇につづきます

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