輝け★ベスト仁王大賞2015 最終章

ベスト仁王大賞2015の最終章です。

【仁ッチ王部門】
仁ッチ王とは一昨年からできた新たなカテゴリーです。ただでさえニッチな仁王行脚において、更にニッチでレアな仁王じゃない方々のことです。某SNSで呟きますと本家の仁王さんよりも圧倒的に反響があるため、仁王さんの魅力を語る者としてはやや寂しい気持ちもあります。今年も仁王以外の門番を見てみましょう。

◆和歌山県高野町 金剛峯寺 〈4月12日〉
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高野山開創1200年にあたる2015年、172年振りに再建された中門に四天王が揃いました。文政三年の再建時に既に作られた持国天と多聞天を表側に置き、この度京都の仏師松本明慶さんにより広目天・増長天が制作されました。
よく見ると胸にトンボとセミの装飾が施されています。「増長天のトンボは前にしか飛ばない。決して退却しない強い意志を示したかった」「広目天のセミは、どこまでも声が届くセミによって存在感を示し、全てを見ていることを表現した」とのことです。仏像も時代によって進化するという持論でこのような新しい表現をされたそうですが、全くすごい方ですね。
因みにこの日は高野山内で行われたライブの仕事で行ったので夜間拝観しました。
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◆香川県高松市 法然寺 〈8月26日〉
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アングリー部門にも登場した香川の法然寺。仁王門を潜って石段を上がった中程にもう一つ門があり、ここには帝釈天と梵天のコンビがおられます。おそらく金剛杵を手にしている方が闘いの神・帝釈天であろうと思われます。いかにも密教然とした象やガチョウ(だっけ?)に乗った姿ではなく宋風の佇まいです。
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【ファニオー部門】
お待ちかね看板部門となりつつあるファニオー部門です。どこかファニーな仁王だからファニオー。仁王行脚の真骨頂ともいえるのがこの部門に登場される方々との出会いです。そんなファニオー業界の中でも特に味わい深い三組を紹介致します。

◆高知県大豊町 定福寺 〈8月17日〉
「笑い地蔵」で有名な高知の定福寺です。もちろん笑い地蔵も素晴らしいのですが
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ボクはこの仁王さんにはどうしても会いたかったのです。
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四国のファニオーを代表する方々です。会えて良かった。大雨が降りだして収蔵庫を開けてくださった住職と小一時間サシでお話させていただきました。とても思い出に残る体験でした。ありがとうございます!
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◆愛媛県愛南町 観自在寺 〈8月20日〉
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四国八十八箇所40番の観自在寺。愛媛県に入って一発目の仁王さんがこのファニオーさまだったので、「愛媛はキテるな」と思いました。お遍路文化圏においてある程度名のある仏師によって作られたカチッとした仁王さんが多い中、ほっとさせられる手作り感溢れる仁王さんです。きっと歩き遍路をされてる方々もこの仁王さんを見てちょっとほっこりするのではないでしょうか。癒し系です。
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◆石川県能登町 願成寺 〈10月25日〉
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ザ・ファニオー、「能登のアンパンマン」と呼んでいる願成寺の仁王さん。もう何も説明のしようがない位にスタンダードなファニオーです。3度目の訪問です。能登は粉川寺という強力なファニオーがいらっしゃる為(輝け☆ベスト仁王大賞2012をご参照あれ)、なかなか紹介する機会がありませんでしたがようやく陽の目みることと相成りました。作った人の仁王愛を感じられる傑作です。←言い切った。
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さて、いよいよ「ベスト仁王大賞2015」の発表です!

今年は12月31日に世田谷Webテレビにてベスト仁王大賞の発表をさせていただきました。ご視聴くださった皆様ありがとうございました!

2015年最もアツかった仁王尊ひと組目は・・・

◆沖縄県石垣市 桃林寺 <1月30日>

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やっぱりこの仁王さんでしょう。会いたくて会いたくて夢に出るくらいの仁王さんでした。遙か遠い石垣島。全国仁王行脚のゴール地点はここになるかもと思っていた日本最南端の仁王門にその仁王さんは立っていました。
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ニオーブトキ(沖縄ではこう呼ぶ)は沖縄最古の木造彫刻。1737年ドシヌ(おがたまの木)という八重山の木材で寄木造りだそうです。1771年、明和の大津波で流されてしまい、崎枝湾の海岸に打ち上げられていたのを発見され元に戻されたというなかなか壮絶なエピソードもあり。
一坂太郎さん著の「仁王」(中公新書)によると八重山ではニールムイと呼んで女神として崇めたそうな。男にはニオー、女にはニールムイと名付けて成長を祈ったのだそう。
170cm程の仁王像としては小さめのサイズですが会えた感動がでかくて嬉しかったです。
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◆石川県金沢市 宝円寺 <5、9~12月>

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今年一番お世話になったお寺さんです。初めて訪れたのは2011年と記憶していますがまさかこれ程通い詰めることとなるとは思いもしませんでした。人生ってわからないものですね。
宝円寺さんでは9月に写真展「信州・北陸の仁王さん」、10月に「お寺で仁王講座」を開催させていただきました。
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ご当地で写真展をやることは前からの夢でしたので本当に嬉しかったです。
住職の神川秋徳さんも本当に素晴らしい方でボクを家族のように受け入れてくださいました。この場を借りてお礼を申し上げます。

4mの大きな仁王さんは元々は大きな仁王門にいらした像で明治の火災により阿形さんのみ助けだされ現在は本堂に仮安置されています。綺麗に彩色されていますので一見新しそうですが、昭和5年に吽形さんが高岡の仏師本保(ほんぼ)喜作さんにより新造された折、修復され塗り直されています。
銘などが発見されていないため造立年代は不明ですが、専門家の鑑定によると鎌倉時代まで遡る可能性があるそうで、宝円寺が金沢に移設される以前にどこかの寺院にあったものを持ってきたのではないかとも言われています。
また吽形さんの胎内には焼けた旧吽形さんの部材が納められているそうです。
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いかがでしたでしょうか。2015年の仁王さん達は。
秘仏や文化財としての付加価値とはあまり縁のない、ちょっと探せばいつでも近所で会える身近な存在の仁王さん。
そんな魅力を今後も発信していければなと思います。
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2016年も仁王行脚は続きます。
ええ、続きますとも。

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