輝け★ベスト仁王大賞2015 壱ノ章

全国仁王ファンの皆様お待たせしました、今年もやってまいりました。

毎年恒例となりましたベスト仁王大賞の発表です!

2011年から始まり早いもので今年で5回目となりました。

2015年は1月の定番となった九州仁王行脚(今年は鹿児島)、そして沖縄行脚を皮切りに、4月に3度目の北海道、8月には四国行脚をして、未踏であった高知県・愛媛県を巡り、遂に念願の全都道府県を踏破することが出来ました。(ざっくりまとめは前回のブログ記事「2015年の仁王行脚」を御覧ください)

北は北海道稚内から南は沖縄石垣島まで延べ250組の仁王さんに会えました。

今年も紹介すべき仁王さんが目白押しで14部門4パートに分けております。

尚、今年からいよいよお初の仁王さんだけではネタ不足の感が出て参りましたので、2度目3度目に会った仁王さんも年内に再訪したものであればエントリーしていこうという事にしました。じゃないと来年困りますので。

それでは部門ごとに発表してゆきましょう。

【アングリー部門】
仁王尊といえば忿怒の顔です。怒ってナンボ。アングリーこそが仁王さんのアイデンティティーといえます。
今年一番の怒りっぷりを見せてくださった方々です。

◆茨城県常陸太田市 西光寺 〈2月10日〉
01アングリー西光寺un 01アングリー西光寺

茨城県の中でもとりわけファニーな仁王さんが集まっている常陸太田市。西光寺は現在無住のお寺となっていますが、藤原時代の薬師如来を安置した収蔵庫の本堂と仁王門が残っています。

仁王さんは室町時代の作で阿形さんはケヤキ、吽形さんはカツラで作られています。最初に訪れたのはまだ仁王行脚を始めて間もない2011年2月。その迫力のある表情に衝撃を受けたものです。
以来この界隈を通りかかる際はちょくちょく寄っています。阿吽共になかなかの怒りっぷりですね。

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◆香川県高松市 法然寺 〈8月26日〉
02アングリー法然寺1 02アングリー法然寺2

法然寺は、建永2年(1207)に、法然上人が御年75歳で四国に流されてお住みになった小松庄生福寺の遺跡だそうで、のちに高松藩祖松平賴重公が復興して代々の菩提寺としたとのこと。弘法大師の真言宗一色の四国の地において浄土宗の大寺院というのも藩主の庇護があってのことなんですね。
しかし、法然さん御年75歳で流刑ってとことんロックな人です。

仁王さんは延宝2年(1674)、京都の大仏師赤尾兵部らによって作られたそうで、中央仏師のウデが光っておりご覧の通りの怒りっぷりです。四国で一番お怒りでした。素晴らしい。

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【仁コ王部門】
普段怒ってばかりの人が笑っているとどうでしょう。ギャップのあまりとてもいい人に見えてしまうでしょうか。それともその笑顔の奥に本当の怒りを感じ取ってしまったりするかもしれません。
たまに仁王さんは笑っています。ニコニコと。SNSのフォロワーさん提唱によりそんな笑う仁王を“仁コ王”と呼びます。

◆鹿児島県阿久根市 大日寺 〈1月10日〉
03ニコ王大日寺2 03ニコ王大日寺1

廃仏毀釈の嵐が吹き荒れた鹿児島県においてお寺が存続し、仁王像もほぼ無傷で残っているという貴重な例です。1月10日というなんとなくめでたそうな日に笑顔で出迎えてくださった仁王さんは、裳裾に寛文6年(1666)と刻まれた比較的古い像例です。笑う門には福来る。

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◆徳島県つるぎ町 神宮寺 〈8月29日〉
04ニコ王神宮寺1 04ニコ王神宮寺2

真言宗御室派の名刹。平安時代の「銅錫杖」頭など多くの文化財を保存する神宮寺は古くは忌部神社の神宮寺として神亀3年(726)に創建されたといわれています。
仁王門の仁王さんはオリジナリティー溢れる方で、素材は何でしょう?眉や髻(もとどり)などを観察する限り、木を彫ったものではなさそうな、陶器や粘土の塑像のように思われます。
そしてファニオーによく見られるお腹の仁王筋のボツボツが胸までせり上がってきている辺りは風格すら漂ってきます。見れば見るほど味のある仁王さんですね。

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【トライアングル部門】
ベスト仁王大賞で唯一のオーソドックスでカッコイイ仁王さんを紹介する部門です。トライアングルとは引き締まった逆三角形ボディのこと。故にここでは近畿地方の鎌倉~江戸初期の正統派が選ばれがちです。

◆高知県南国市 禅師峰寺 〈8月18日〉
05トライアングル禅師峰寺2 05トライアングル禅師峰寺1

四国八十八箇所三十二番の禅師峰寺。見るからに鎌倉時代の金剛力士像は正応4年(1291)仏師定明の作で国指定重要文化財に指定されており、現在は仁王門ではなく収蔵庫にて会うことが出来ます。元々は本堂内陣に安置する目的だったのか仁王門に祀るにしてはあまり大きな像ではありませんが、やはり鎌倉時代の中央仏師の力量が感じられます。

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◆広島県広島市 不動院 〈1月19日〉
06トライアングル不動院2 06トライアングル不動院1

2013年に訪れた広島の不動院。1月に広島ホームテレビ「ホビーの匠」ロケで再訪させていただきました。
仁王さんは永仁2年(1294)、快賢阿闍梨(あじゃり)の発願により、性智房を棟梁とする5人の仏師の共同作業で作られた鎌倉時代の金剛力士像です。
ちなみに鎌倉時代の像で吽形像のみ裳裾が膝までめくれ上がっているのは山口の阿弥陀寺と山梨の放光寺の3例のみで貴重な像例です。

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【ベスト・ドレッサー部門】
いつも裸で立ってらっしゃる仁王さん。オシャレとは程遠い印象がありますが、いえいえ、なかなかどうしてファッションリーダー的な一面も覗かせています。

◆鹿児島県屋久島町 益救神社 〈1月7日〉
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仁王行脚において一番の難所と思っていました鹿児島県の屋久島に意を決して新年早々ひとっ飛びしてきました。タクシーの運転手さんに仁王像を見るためだけに来たことを伝えると「そんな人初めてです」と苦笑いされました。褒められたのだと解釈しています。
さて、廃仏毀釈を生き残った仁王さんはご覧の通り紅白の前掛けをして立っていらっしゃいます。オシャレですね。秋田辺りだと普通の光景なんですが、屋久島にも前掛け信仰があったのだと感動しましたのでノミネートです。

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◆山形県米沢市 日朝寺 〈5月19日〉
08ドレッサー日朝寺1 08ドレッサー日朝寺

おもしろ仁王さんの宝庫山形県。面白い仁王さんに会いたきゃとりあえず山形秋田に行けという諺があるくらいです。←ナイ。
今年会った山形県唯一の仁王さんもやはり個性を放ってらっしゃいました。米沢の寺町を散策中に仁王レーダーが反応して偶然見つけた仁王さん。
吽形さんはナポレオンよろしく左手を隠してらっしゃいます。何持ってるの?見せてよ。

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弐ノ章に続きます。

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