輝け☆ベスト仁王大賞2014 パート4

【ファニオー部門】
看板部門となりつつあるファニオー部門です。どこかファニーな仁王だからファニオー。仁王行脚の真骨頂ともいえるのがこの部門に登場される方々との出会いです。そんなファニオー業界の中でも特に味わい深いお二組を紹介致します。

◆長崎県諫早市 和銅寺 〈7月14日〉
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ついに出ました平安時代のファニオーさまです。和銅寺の由来は元明天皇の勅願により和銅元年(708)行基が創建したことから名付けられたそうです。本堂両脇に立つ仁王さんは慈覚大師円仁が作ったとの言い伝えがあり真偽はさておき平安時代の像であるのは間違いなさそうです。普通では収蔵庫行きかはたまた分厚いガラスで覆われた仁王門にて大切に保管といったところですが、そんなことはお構いナシとばかりにどうですかこのダンシングポーズに「改造」された姿。文化財の保護?それよりボクと踊りませんか。

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◆山口県萩市 仁王会館 〈7月18日〉

萩市三見には仁王会館という公民館があります。
入り口両サイドにはブースが設けられておりその中に仁王さんがおられます。
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延徳三年(1491)作というと阿形さんと
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吽形さんがいらっしゃるのですが
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この吽形さん・・・

いろいろ朽ちて・・・
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あられもない姿に!
いろいろ頑張ってちょっとでもカッコ良く撮ろうとしたのですが。

無理でした。
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【未知との遭遇部門】
近畿や江戸から遠く離れた地には稀にカテゴリー不能な仰天仁王さんが存在します。例えるなら宇宙人。そんなデータに無い方々を前にすると処理しきれず脳内メモリがフリーズし、しばしの間ただ呆然と立ち尽くすのです。ファニオーをも超越したぶっ飛んだ存在をとくとご堪能ください。

◆熊本県あさぎり町 谷水薬師 〈1月20日〉
「紙つぶての仁王さん」としてテレビ等で何度か紹介されている
ちょっとした有名仁王さんがいらっしゃいます。
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仁王門が見えてきました。
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そこにいらっしゃるのは・・・

ババン!
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いかがですかこのフォルム、このカラーリング、この表情!2010年頃に修理されこのようなビビッドカラーになったようですが、江戸時代中期の文献には既に登場しているという由緒正しきファニオーさまですよ。願わくばもっと紙つぶてたっぷりの姿を撮りたかったところですが、お正月の後ではこんなものですかね。

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◆秋田県大仙市太田町 仁王様〈9月7日〉
それは大仙市に点在する仁王面を求めて市内を彷徨っていた時でした。
県道11号羽州街道と斉内川が交差するその南西の土手にひっそりとお堂を発見しました。
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中には地元で「仁王様」と呼ばれている全身木製の鍾馗様がいらっしゃるというのですが・・・
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それがこちら。
ババンッ!
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なんじゃこりゃーーーっっっ!
二刀流に長ーい顎ヒゲ、そしてこの表情。
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全く勝てる気がしねえ・・・。
ボクは大仙市のラスボスと名付けました。

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【ベスト仁王大賞2014】
いやー、今年は上記のようにあまりに濃い方々がオンパレードでしたので、ギリギリまで選考を悩みました。決め手はやはり出会った時の感動という至極個人的な理由と、仁王像の仁王像たる役割を果たしているか、写真映えするかというのがポイントでした。

では発表です。

◆秋田県由利本荘市 高建寺 〈9月8日〉
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紙つぶて、折り鶴、草鞋、布の奉納、東北の仁王信仰のフルコースです。信仰の篤さを感じます。これで股くぐりでも行われていたらパーフェクトなのでしょうが、残念ながらそれは確認出来ませんでした。公式HPの記載によれば「総丈一丈三尺(4m)。二王像は安永年間(1772~1781)、京都から海路西目浜(現由利本荘市)に到着、荷馬車で当寺まで運ばれたという」だそうです。京仏師の作というより東北ならではの造形。海路での京都~秋田の交通が盛んであったことは紛れもない事実ですから、東北のファニーな造形のルーツがこの辺りにあるのかもしれません。いずれにせよ大きさといい、造形といい、信仰の篤さといい、2014年に会った金剛力士を代表する存在として選ばせていただきました。

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◆北海道旭川市 眞久寺 〈10月9日〉
ベスト仁王大賞2014のもう一組はやっぱりこの方々でしょう。
北海道は旭川市の仁王さんは仁王行脚史上初、
朝・昼・晩と1日に3回通い詰めました。
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夜には旭川在住のフォロワーさんの「ライトアップされている」との情報を
元に、一旦は南に移動していたのを7km引き返して確認に向かいました。
するとビンゴ!ライトアップ♪
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昭和26年、東京都出身で芸術院会員大内青圃(おおうちせいほ)氏が彫刻された金剛力士像です。
故大内青圃氏は仏教学者大内青巒の子であり、
善光寺の仁王像を手掛けた高村光雲に師事した彫刻家。
東京都港区の長谷寺の十一面大観音像の作者と言えばピンと来る人も多いかもしれません。
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お昼には御朱印を頂きに、そして国内唯一であろう
本堂内の立体両部曼荼羅を拝観させてもらいに伺いました。
その際に全国の仁王像を巡っている事を受付の方に話すと
お正月に檀家の方にお配りしている仁王さんの御札を分けてくださいました。
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この版画の版木は大内氏自らが彫られたそうです。
ありがたや。
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2014年を振り返って
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今年は重複・新規併せて約270組の仁王さんに会いました。その多くが九州、中国、北海道、東北といった遠方の地。そうそう気軽に会いに行けないだけにひと組ひと組に思い入れが強く、また個性的な像も多い為、非常に選考に時間を費やしました。

そして一際印象的だったのは秋田県です。人形道祖神の鹿島様・鍾馗様・仁王様、道端の仁王面、仁王像自体も個性的でアート部門・仁ッチ王部門・未知との遭遇部門・大賞と席巻、ファニオーが霞んでしまうくらいの存在感を魅せつけました。もう珍しい像に会いたけりゃとりあえず秋田に行ってくればいいと断言できます。

というわけで残す未踏の地は四国(主に愛媛・高知)と鹿児島、沖縄のみ。2015年の仁王行脚は全国制覇を目指すべくより遥か彼方へ向かいます。はてさてそこにはどんな仁王さんが待っているのでしょうか。

仁王行脚は続きます。

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